このような問いに対して、きちんと答えてくれる人はどれだけいるのだろうか?
おそらく、「学力」だとか「決断力」などと色々な意見はあるかと思うが、
この疑問について、ノーベル経済学賞を受賞したジェームス・ヘックマン(シカゴ大学経済学者)が
仕事で成功するためには知能だけでなく「性格スキル」も高める必要がある
と発表している。
職種にもよるが、知能だけでは不十分なのだ。
では、「性格スキル」とはどのようなスキルなのだろうか。
目次
仕事で成功するための性格スキルは5種類
心理学の世界では、人間の性格を「ビッグファイブ」という5つに分類しています。
以下の5つですね。
ビッグファイブが仕事の成果とどう関係しているかは以下のグラフのとおり
仕事での成功に一番影響が大きい「真面目さ」
ビッグファイブのうち「真面目さ」が成功の可否に一番深く影響していると言われています。
理由としては、主に以下の2つがあるのでは無いでしょうか?
・真面目であるということは、周囲から信頼されやすいし何か重要な仕事を振ってもらいやすくなる。
・真面目であるということは、コツコツと地道に努力を継続できる。
このような感じでしょうか・・・
つまりは、真面目であることで
自力だけでなく、他力も得やすくなるということです。
外向性は職種によって左右される
「真面目さ」が様々な業種で仕事の成果と正の相関関係なのに対して、
外向性は職種によってあった方が良い場合とそうでない場合とで分かれるようです。
例えば、営業職などの対人関係が主となる業種では外向性が成果を左右するが、
学者や医者、弁護士などの専門職では内向的な方が成功しやすい傾向が出るとか。
確かに、外交的な人ばかりが成功しているわけではありませんよね。
協調性は文化によって左右される
協調性については、日米で大きな違いが出るみたいで面白いです。
アメリカでは個性的な人(協調性が無い)の方が高い所得を得ている傾向があるが、
日本では協調性がある人の方が評価されるため、出世による所得増加を達成しやすいという違いがある。
確かに、上の言うことを聞いている人が昇進しやすいという傾向は公務員の世界では如実に表れていましたね。
意見を言ったりしすぎると上に上がれなかったりします。
クリエイティブなスキル、開放性
開放性は、芸術家などのクリエイティブな仕事で最も活きるスキルです。
新しい経験やアイデアに対して、拒絶することなく受け入れて発展させる、ある意味で自由度のあるスキル。
このスキルが仕事の成功への影響が一番小さいのは、クリエイティブなアイデアが必ずしも世間の求めるものとマッチするわけでは無いことが影響しているのでは無いだろうか。
精神的安定性も、あらゆる仕事で好影響
最後に、精神的な安定も仕事での成功に大きな影響を及ぼします。
すぐ発狂してしまうような人では、チャンスも貰いにくいしスキルも身につかないようです。
性格スキルは大人になってからでも鍛えられる
実はこれらの性格スキルは、大人になってからでも鍛えることが出来ます。
心当たりがあるかと思いますが、学生時代はっちゃけていた人間が歳を重ねるごとに落ち着きが出てきたり、若い頃より物分かりが良くなったりしますよね。
社会に出てから色々な経験をすることで、「真面目さ」「精神的安定性」「協調性」が鍛えられたと考えられます。
このことは、学校の勉強などと違い、性格スキルは20代以降でも伸ばすことができると言うことを示しています。
まとめ
仕事で成功するためには、
知能だけでもダメで、性格スキルが重要と言うことが分かりましたね。
性格スキルをどう鍛えるか、と言う話ですが、
とにかく外の世界に挑戦して失敗を繰り返す。
と言うことが大事なのではと考えています。
たくさん挑戦することで、外向性を鍛え
失敗を繰り返して成功に向かうことで、経験が増えて精神的に安定し
結果、ひたすら真面目に取り組む姿勢が身につく
失敗することで成長するので、どんどん挑戦していきたいですね!