こんにちは!元公務員のSHUNです。
公務員というと「安定している」イメージから就職先として人気が高く、ちょっと前には小学生のなりたい職業ランキングで上位にも食い込んでいましたね。
ところが、いざ公務員になってみると辞めたいと考えるようになる人も多くいます。
今回は、公務員を辞めたいと思う1年目職員はどうすれば良いのかについて考察して行きたいと思います。
公務員を5年で辞め、現在は民間企業でバリバリ働く僕が「辞めた後に活躍する」ことを前提においた上でまとめてますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
辞めたいと思うのは悪いことじゃない
「辞めたい」というと、なぜか異常なアレルギー反応を示す方がいらっしゃいますね。
「辞めたいなんて言語道断」
「忍耐力がない」
はっきり言うと、辞めたいと思うことは悪いことではありません。
第四次産業革命やら、IoTやらで急速に時代が変化していく中で、仕事を変えることは今後当たり前になって行きます。
だって、あのTOYOTAですら「終身雇用は保証しない」と言っているんですよ?
そんな時代に、一つの職場で、限られた価値観の中で生きていく方がリスクがあります。
それに人間には向き不向きがありますし、公務員で仕事が出来なかったのに他の環境ではものすごい成果を出せる人はザラにいます。結果を出せない組織で延々と働くより、自分の向いてる職業で生き生きと力を発揮してくれた方が周りにも良い影響があるってものです。
なので、辞めたいと思うのは全然悪いことではありません。
すぐ辞めるべき場合と、そうでない場合がある
辞めたいと思うのは悪いことではありませんが、だからと言って何も考えずに突っ走ってしまうのも良くないですよ。
辞めたいと思っていることを自覚したら、自分の気持ちを整理する作業をしていきましょう。
公務員を1年目にして辞めたい方は、おそらく以下のような理由パターンに分かれるはず
❶いやな上司がいるなどの人間関係に悩んでいる
❷ミスばかりしてしまい、向いてないと思ってしまう
❸他にやりたいことがある
❹公務員の仕事内容に疑問を感じている
さて、この中ですぐ辞めるべきケースは1つだけ。
それはズバリ・・・ ❸です。
以下で理由を見ていきましょう。
❸他にやりたいことがあるならすぐ辞めるべき理由
あなたは何のために生きていますか?
お金や世間体のために嫌な仕事をして疲弊し、自分のやりたいことを二の次にし過ぎてしまったとしましょう。
もし、「明日あなたは死にます」と言われた時に後悔せずに死ねるかどうか??
せっかくこの世に生まれてきたのに、やりたいことに没頭できず死ぬなんてもったいないですよ。
おそらく、世間体とか親の意向に合わせて公務員になってしまった方は、このようなケースが多いのではないでしょうか。
遠慮は無用。すぐ辞めましょう。
それ以外はすぐ辞めるべきでない理由
それ以外のケースは、すぐに辞めないほうが良い理由は
ネガティブな理由だからです。
あ、でも辞めるな!という話ではなく、辞めた後のためにきちんとした整理をする必要があるかな〜と。
それぞれのケースで、辞める前に整理すべきことを記します。
❶いやな上司がいるなどの人間関係に悩んでいる
このケースですが、人間関係の悩みは「人事異動」によって解消される場合があります。
ある程度の規模の組織になれば、異動によりとてつもなく素敵なメンバーになったりすることもあります。
こればっかりは「運」の要素も強いのですが、仕事自体が嫌いでは無いのなら続けてみて異動を待つのもありでしょう。
正直、どんな仕事をしていても1人は嫌な人間がいます。
そんな状況が長く続くと疲弊してしまいますが、そういった人間との関わり方を勉強しておくと人間関係構築のトレーニングにもなるので次のキャリアのために頑張ってみましょう。
❷ミスばかりしてしまい、向いてないと思ってしまう
1年目から完璧に仕事をこなせる人は、多くありません。
どんな人間でも、失敗をして学ぶから成長します。
確かに「マニュアル通り」こなす公務員の仕事の性格上、ミスには厳しくなるのは当然なのですが、ミスしてしまった以上は切り替えて信頼を取り返すための努力をするしかありません。
ミスをした後、異常に攻撃してくる人間がいたら逃げても良いです。
ミスをして反省している所に、トドメを刺すような行為をしても次にミスを起こさないとは限りませんよね。
「どうしたら次同じミスをしないか」ということを一緒に考えるのが上司の仕事
❹公務員の仕事内容に疑問を感じている
公務員の仕事にやりがいを持てず、やる気が出なくなってしまったパターン。
・無駄な仕事が多い
・前例主義で、変化がない
具体的には上記のような悩みですかね。
この場合も、すぐに辞めない方が良いでしょう。
というのも、次に活かすために「変化を提案する」という過程があると良いからです。
なぜこの過程が大事かというと
・「より良い・生産的な方法」を考えるクセがつく
・「上司に納得してもらうための提案方法」を考える練習になる
あなたの提案が受け入れられて組織が変わる可能性はかなり低いでしょうが、上記の練習をすることは、他の仕事でも活きるスキルになります。
せっかく問題山済みの公務員組織にいるんですから、「どうすればもっと良くなるのか」という視点で物事を考える習慣を身につける良い機会です。
この過程を経た上で辞めるなら、1年を無駄にせずに済みますぜ。
辞めることを決めたら取り組むべきこととは?
いざ、辞める決意をした場合には退職届を出す前にしておくべきことがあります。
何かと言うと「スキルを身につけ、転職活動をする」こと
スキルを身につける
まだ公務員の職にあるうちにやっておきたいのが、スキルを身につけること。
ここで言うスキルは資格とかでも悪くはないんですが、せっかくなので実用的かつ希少性が高いものにしましょう。
例えば、プログラミング・動画編集・マーケティングなどのスキルですね。
これらのスキルはまだまだ扱える人材も多くなく、転職先でも重宝される可能性がありますし、自分の市場価値を高めやすいです。
ちなみに、僕は在職中からプログラミングの勉強を始めて、その繋がりでWEBデザインとコーディングのスキルを身につけることが出来ました。
個人的には、マーケティングの知識があればスキルとの掛け合わせで稼ぎやすくなると感じています。
転職活動をする
スキルを身につけるのと同時に進めたいのが、転職活動。
転職活動は自分の市場価値を確認出来ることと、いろんな業界について調べる機会にもなるので、ぜひ始めておきましょう。
新卒1年目なら「第二新卒」として扱われるため、転職はしやすいと言う面もあります。安心して取り組むべし。
まとめ
今回は、新卒1年目で公務員を辞めたいと考えている方向けに書きました。
すぐ辞めるべきケースと、そうでないケースとで分けましたが
後者の場合でも、いずれは辞めると言う前提で動いてください。
文中でも書きましたが、公務員の世界に長く勤めてもスキルが身につかず、年を取ってからの転職がかなり不利になります。
また、少子高齢化により人口減少が止まらない日本に置いて、公務員の将来性は皆無に等しいです。(人口が減れば、税収が減って公務員の給料にも影響するため)
何より、一度「辞めたい」と思ったらその気持ちを無くすことは難しい話です。
このようなことをいう先輩は、公務員以外の世界をどれだけ知っているんでしょうか?
あなたの人生はあなた自身の意思で持って決めるべきです。自分の意思で決めたと言う事実が、あなたの自信にもなります。
どうか、狭い世界の物差しだけで物事の判断をしないでくださいね。
仕事を続けながらのスキル習得、転職活動はしんどいかもしれませんが、5年後・10年後に笑っているためにも今行動しましょう。
凄まじいスピードで世の中が変化している今、いかに行動できるかが命運を分けます。
頑張ってください。